とあるタイ沼民の日記。

ใช้ชีวิดตามทางของตัวเอง

自分のセクシュアルをやっと理解できた話。

(この記事は2022年4月6日にNoteにて掲載した物です)

 

自分にとって恋愛というのは遠い存在のものだった。
タイBLドラマに出会うまでは、男女の恋愛ドラマを見る事を無意識に避けていたり、友達と恋バナをするのも好きではなかった。
なぜならドラマを見るたびに、友達の話を聞くたびに、その女性を自分に置き換えて、「自分にはそんな風に思える男性がいない」と落胆していたから。

私の周りで恋愛観に1番大きな影響を与えたのは親と姉だった。私の両親は周りに自慢したくなるぐらい仲がいい。そんな2人をみていると、「ずっと一緒にいて幸せになれる相手が見つかるわけがない」と悲観的に考えて、より恋愛、結婚というのが遠く感じた。そして私の姉は、恋愛体質でほとんど途切れがなく彼氏がいた(と言っても誰とでも付き合っているわけではなく、同じ人との復縁を繰り返しているのがほとんど)。姉は基本彼氏について私や母に話すことはないが、喧嘩をした時だけ私たちに相談をする。そのことで恋人を持つという事は、恋人がいなければ起こるはずのないしんどいことが起こってしまう、辛いもので面倒な事だと感じた。
そんな姉と対称的に私は母や姉に恋愛の話をしたことがない。そのことで、母は私が恋愛に興味がないということを感じていたらしく、1人寂しく生きていくことを心配していて、ある日「誰かずっと一緒にいてくれる人を見つけてほしい」と姉に話していたことを、姉経由で知った。私はその時ショックだった。「結婚相手を絶対見つけないといけないの?そうじゃないと楽しくないの?」と思った。この一件で私はより「恋愛って何なんだろう」と悩むようになった。

そして大学生になり、私は女子大に行くことを選んだ。女子大であれば、恋愛沙汰に悩むことがないと思っていたからだ。だけどそんなことはなかった。女子しかいないことで「彼氏がほしい」と嘆く子や彼氏との話を嬉しそうに話す子が、周りに増えたことが私にとって辛かった。共感できないことだから。

そんなある日、私は大きな出会いをする。タイのBLドラマだ。タイドラマを見る前から少しはBLに興味があったが、そんなに触れる機会もなかった。
だけど、2getherをはじめに様々なタイドラマをみて、今まで苦手だった恋愛ドラマを純粋に楽しめる自分がいた。多分それは男性同士の恋愛であることで、女性という自分に近い存在がないからハマったのだと思う。
今思うと、男女の恋愛だから、同性同士の恋愛だからと線を引いている自分の考えは平等ではないと思う。でもタイドラマをみていることで恋愛というものが身近に感じた。私の場合、一歩引いて見ることができたおかげで、今まで見たドラマでは気づけなかったことが気づけたのだと思う。

時間は進んで最近。相変わらずタイドラマを見ていた。Bad Buddy seriesを見ていた時、今まで見てきたドラマにはなかった女性同士の恋愛が描かれていた。そのドラマを見るまでは女性同士の恋愛に嫌悪などはなかったが、正直想像できなかった。でもそのドラマで一つのカップルとして描かれているのをみて、何一つ他のカップルと変わらないと感じた。もちろんいい意味で。
そのドラマをきっかけに私の恋愛対象は女性であるかもしれないと考え始めた。今まで出会ってきた魅力的な女性を思い浮かべてみたりもした。だけどよく考えてみると、恋愛対象が女性というよりもまず、私は恋愛感情というものが分からないことにやっと気がついた。

タイドラマで学んだとか言ったくせに、という感じではあるが、私にとって友達・親友と恋人への愛の違いが理解できなかった(実際、姉に「恋人と友達の何が違うの?」聞いたことが過去にあったほど)。
そのことでずっと悩んでいたが、ある日、クワ(クォイ)セクシュアルというのを知った。

 

自分が他者にいだく好意が恋愛感情か否か、また自分が他者に感じる魅力が性的魅力か否か判断できない/しないセクシュアリティといった意味になります。つまり、恋愛や性愛と他の気持ちの違いはあいまいだと考えているということです。

引用元:https://jobrainbow.jp/magazine/whatisquoisexual

 

これを知った時、まさに自分だと感じた。
実は大学生になってタイドラマを知る前に出会った仲の良い男性がいた。話してて楽しいと思う人だったから「もしかしてこの人が彼氏になるのかな」と考えてみたりもしたが、結局恋愛感情があるかどうか分からないと感じていた時に告白された。自分の気持ちが分からないのに付き合うのは申し訳ないと思い、断ったものの、「これでこの人と話すことがなくなる」ということに寂しさを感じていた。あの時は気づかなかったが、私は恋愛や友情関係なく、その男性を好きだったから感じた気持ちなのだと感じた。
クワ(クォイ)セクシュアルであることで、全ての人と分かち合うのが難しいかもしれない。だけど、少なくとも私と同じように友情と恋愛に線引きをしていない人がいるということに安心している。

追記(2022/07/30)
色々深掘りしてみると、クワロマンティックというのがあって、クワセクシュアルは性的魅力に関することで、クワロマンティックは恋愛感情にまつわるものだという事を知った。
このことから自分は、クワロマンティックだと思う。

最後に

 

散々書いてきたが、私は愛というものが理解できるが、友達・親友に対する愛と恋人や配偶者に対する愛の違いが理解できないということである。その違いをいつか理解できるようになるのかは分からないが、自分と同じような考えを持っている人がいると知ったおかげで、このままでもいいと思ってる。
同じように悩んでいる人がこの記事を読んで、少しでも何かプラスになったらと思う。